
日本経済新聞 8月10日朝刊42面
『都心猛暑日、今年14回目 最多更新 青森では激しい雨』
先日から東北地方で激しい雨が継続しており、まずは東北地方にお住いの方々のご無事をお祈り申し上げます。道路が冠水したり住宅の中まで水が押し寄せているニュースが報じられているため、1日でも早くこの前線が行き過ぎてくれることを願うばかりです。
農作物も気になります。リンゴの木が折れてしまったという報道もありましたが、東北はお米や大豆、長芋などいろんな作物の産地でもあります。
弊社に関連するものでは「青森小豆」と「青森大納言」ですが、これだけの雨が続くと根腐れだけでなく、圃場が廃耕になってしまう可能性もあるため、とても心配です。

全国的に記録的な猛暑が続いています。
数年前には「酷暑」という言葉も使われたくらいで、温暖化の影響で日本の気候が変化してきているのは事実です。
農作物を育てるにあたって、「その土地の風土に合っているかどうか」がとても重要なポイントになります。風土という言葉には「地形」「地質」そして「気候」の意味が含まれます。
懸念しないといけないのは「気候に合わなくなってきている」農作物が出てくるのではないかという点です。同じ地点でも10年前と現在では、最高気温や平均気温はかなり違っていると思います。気候が大きく変化しているのに、育てている農作物が10年前と同じだと気候に適応できず、従来通りの収穫が見込めなくなる可能性もあります。
例えばお米の業界だと、うるち米(ご飯米)は頻繁に品種改良が行われ、次々と新しい品種が登場しています。その改良時には「美味しさ」と同時に「いまの気候に合うかどうか」も当然検討されているはずです。
一方でもち米(今回は羽二重もち米)は数十年間同じ品種で、昔から同じものが育てられていると聞きます。つまり数十年前に誕生した、最近のような酷暑や大雨、数多くの台風を想定していない品種がいまも頑張ってくれているということです。
(そう考えるともち米の生産が安定しないのも納得が出来てしまいますね…)

「〇〇年に一度」や「観測史上初の~」が当たり前のように毎年報じられるようになった現代の農業において、科学のチカラは不可欠になってくると思います。
『食』の基盤になる農業。
農業問題は、食糧問題に直結します。
農家さんの努力だけではどうしようもないこともたくさんあると思います。
ALL ニッポンで民や官など総力を集結させて、取り組みを加速させてほしいと願います。

