日本経済新聞8月26日朝刊20面『新米、安値で店頭に 22年早場米、最大7%安』
業務用のうるち米の動きは回復基調にありますが、それでも荷余り感は解消されていない気配ですね。
先日、丹波地方の仕入先さんとの会話の中で、お米から小豆や黒豆(つまり丹波大納言と丹波黒豆)への転作が確認されていると聞きました。うるち米よりもブランド品として扱われている小豆や黒豆を生産しているほうが、魅力があると判断した生産者さんが多かった結果かなと思います。
ずっと不足気味だった丹波大納言も、コロナの影響で荷余り感が出て今も完全には解消されていません。価格も下落傾向であったため、生産者さんの意欲が低下し将来的に更なる面積縮小に繋がるのでは…と心配しておりました。ただこれは「他の作物と比較して魅力度が低くなれば」の前提になりますので、うるち米に丹波大納言以上の荷余り感が出ているのであれば、丹波大納言や丹波黒豆もしばらくは(面積的に)大丈夫なのかなと考えています。
・・・ただなんというか、「魅力のなさ」で比較しても将来に繋がらないですもんね。
業務用うるち米も丹波大納言も需要が回復し本来の姿に戻って、「どちらの方が市場から必要とされているか」という魅力度・期待値の比較で作付けが決められていく前向きなムードになってくれたらと思います。