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『コメ、22年産の店頭価格上昇か(日本経済新聞8月23日朝刊21面)』

2022年8月23日  ブログ『新聞記事から読み解く』  , , ,

日本経済新聞 8月23日朝刊21面『コメ、22年産の店頭価格上昇か』

文中より
「(国際的な肥料高などで)生産者の生産コストは上がっており、卸などの流通業も物流費や燃料代など負担が増している。現状の米価では再生産が難しくなっており、米価を下げる要因はないと考える」

農業において『再生産』というのはこれまでもキーワードのひとつでありましたが、今後その重要性はさらに増すと考えます。

農作物の価格は基本的に需給バランスをもとにした相場制で決められます。
需用>供給であれば価格は上昇傾向になりますし、需要<供給であれば価格は下降傾向になります。「豊作貧乏」の由来となった特性です。

もちろん、農作物の作付面積も十分にあり、就農人口も多く、いざという時の海外からの輸入も安定している時代においては、相場制でも問題なかったのかもしれません。
ただ離農者が増え、国内の農業が衰退傾向、海外からの輸入も不安定になってしまった今の時代において、相場制だけでの価格決定は私たちの農業に対する期待とのミスマッチを起こしかねないのではと少し危惧しています。

キーワードの「再生産」。
来年も再来年も、10年後も100年後も農業が存続していくためにはどうすればよいのか。
いま、その方向性と対策を問われている気がします。

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